ニキビができるのは、
主に2つの肌状態に
要因があるといわれています。
◎毛穴付近の角質が厚くなる
まず1つ目は、
毛穴付近の角質が厚くなることです。
すこやかな肌は、
新しい皮膚細胞が作られ、
古くなった角質は剥がれ落ちて
排出される肌のターンオーバーが
正常に働くことによって
保たれています。
何かの原因で
肌のターンオーバーが
正常に行われなくなると、
古い角質が剥がれ落ちずに
肌表面に蓄積されて角質が厚くなり、
角質肥厚という状態になりやすくなります。
この角質肥厚によって、
様々な刺激から肌を守る
バリア機能が低下したり、
毛穴の出口が塞がれて
汚れや皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、
ニキビの原因であるアクネ菌が
繁殖しやすい状況を
作り出してしまいます。
◎皮脂の過剰な分泌
角質肥厚な上に
皮脂が過剰に分泌されてしまうと、
毛穴の詰まりを
さらに悪化させてしまいます。
この過剰な皮脂分泌こそが、
2つ目のニキビ発生の要因です。
皮脂の過剰な分泌は、
ホルモンバランスの乱れや、
糖分・油分の摂取が多い食生活、
ストレスの増加などで
起こりやすいといわれています。
特に10代の思春期には、
この皮脂分泌を高める男性ホルモン
アンドロゲンの分泌が増加するため、
皮脂腺の働きが活発になって
ニキビが発生しやすいといわれています。
思春期ニキビは
皮脂腺の多いおでこから
鼻にかけてのTゾーンにできやすく、
大人ニキビは口周辺や頬、顎といった
フェイスラインにできやすい
という特徴があります。
ニキビができにくい人のスキンケアの特徴
洗顔を優しく行っている
すこやかな肌は、水分と皮脂がバランスよく分泌されることで保つことができます。 皮脂の過剰な分泌はニキビの要因になりますが、ある程度の皮脂は必要なのです。 そのため、日々の洗顔では皮脂を取り除きすぎないように注意する必要があります。 ポイントとしてはまず、洗浄力が強過ぎる洗顔料は使用せず、よく泡立てて優しく顔を洗うようにしましょう。 洗い過ぎは顔の表面にある、健康的な肌を保つために必要な皮脂まで洗い落としてしまい、これが肌のターンオーバーを乱す原因になりやすいといわれています。
十分に保湿している
ニキビを繰り返さないためには、うるおいと皮脂のバランスを整え、健康的な肌を保つことが大切です。 化粧水や美容液でうるおいを与え、乳液やクリームなどの油分で水分の蒸発を防ぐと良いでしょう。 特に洗顔後は水分や皮脂が不足している状態なので、ニキビ予防をはじめとする肌荒れ防止策として、セラミドやヒアルロン酸などの天然保湿成分が配合された自分の肌質に合うアイテムを使い、たっぷり肌を保湿してあげることがおすすめです。
紫外線対策を徹底している
紫外線は肌への刺激になり、ターンオーバーの乱れを引き起こしやすい要因とされているものです。 外出時は、日焼け止めや日傘、帽子を使用するなど、肌を紫外線から守る対策をとるようにしましょう。 また、たとえ屋内にいても窓から紫外線が入る可能性があります。そのため、屋外にいる時だけではなく、室内にいても日焼け止めを使用すると良いでしょう。
ニキビができにくい人の生活習慣の特徴
十分な睡眠を取っている
すこやかな肌づくりにとって、良質な睡眠は重要です。 睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーを促します。つまり、肌は睡眠中にダメージを修復して、新しい皮膚が作られるのです。 成長ホルモンにとって、睡眠時間の長さだけではなく、早寝早起きが重要です。 なるべく太陽が出ている時間に活動し、夜は早めに寝るという生活リズムを身につけましょう。
栄養豊富な食生活を送っている
外側からのスキンケアによってうるおいを与えたり、肌を清潔な状態に保つことも重要ですが、内側からニキビができにくい肌をつくることも大事なポイントです。 食事の際は、肌の健康を保つ補助をしてくれる栄養を、積極的に取り入れるようにしましょう。 取り入れたいのは、例えば、ビタミンAやビタミンCのほか、ビタミンB6、ビタミンB2といった、体内でエネルギー代謝が行われるためには欠かせないビタミンB群。 さらに三大栄養素の一つであるタンパク質もハリや弾力のある肌づくりをサポートするための大切な役割を果たすものなので、積極的に摂るようにすると良いでしょう。 また、便秘も肌荒れの原因になりやすいものといわれています。 腸内環境を整えて便秘を予防するためにも、食物繊維なども普段の食事にバランスよく取り入れるように心掛けるようにしましょう。
ストレスを避けている
ストレスはホルモンバランスを乱す原因になりやすく、肌に影響を与える一因になり得るものです。 ストレスから解放されるためにも、リラックスする時間を設けるようにすると良いでしょう。 旅行や運動など、自分の好きなことでストレスを発散するなど、自分に合った方法でストレスを溜め込まないようにするのがおすすめです。