寝すぎてしまう原因とは?

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心身ともに健康な状態の時に、

体が必要としている時間以上に

眠ることを寝すぎと言いますが、

その人の年齢や体質、

生活スタイルなどによって

適切な睡眠時間が異なるため、

明確な定義はありません。

睡眠時間は短すぎても長すぎても

体に負担がかかるので、

自分にとって

適切な睡眠時間を取ることが大切です。

また、休日だからといって

寝すぎてしまうと、

体内時計が狂って睡眠が浅くなったり、

寝つきが悪くなる可能性があるので

注意が必要です。

休日でも、平日の睡眠時間+2時間までを

目安としましょう。

◎ストレス

人の体は一般的に、

日中は交感神経が優位になり、

睡眠時は体をリラックスさせる

副交感神経が優位になります。

健康な時は交感神経と副交感神経の

バランスが保たれていますが、

ストレスを受けると

交感神経が優位になるため、

自律神経のバランスが崩れることで

睡眠の質が下がり、

寝すぎにつながる可能性があります。

◎睡眠不足
忙しい平日などに

十分な睡眠時間を確保できず、

睡眠負債(睡眠不足の状態)が

溜まってまってしまうと、

寝すぎを引き起こす可能性があります。

平日と休日の睡眠時間の差が

2時間以上ある方は要注意です。

◎疲労
通常、十分な睡眠時間を取れば

体の疲れは回復しますが、

疲労が過度に蓄積していると、

寝てもだるさや疲れが解消されず、

寝すぎてしまいます。

疲労を蓄積しすぎないように

日々の生活を

コントロールすることが重要です。

◎体質(ロングスリーパー)
ロングスリーパーとは、

生まれつき必要な睡眠時間が

長い人のことを指します。

ロングスリーパーは遺伝的な要素が強く

体質なので、

睡眠障害のひとつである

過眠症とは異なります。

ロングスリーパーは

十分な睡眠時間を確保できれば

日中の活動に支障がないのに対し、

過眠症は

夜間に十分な睡眠を取っていても

日中に強い眠気を感じるため、

集中しなければならない状況でも

耐えきれずに

居眠りをしてしまうこともあります。

◎ホルモンの関係
女性は、月経前に起こる

月経前症候群(PMS)の

症状のひとつとして、

日中に眠気が強くなることがあります。

月経前に増加する

プロゲステロン(黄体ホルモン)によって

基礎体温が高くなり、

一日の体温リズムに

メリハリがなくなるためと考えられています。

妊娠初期には、

体を休ませようとする

プロゲステロンの働きによって、

眠気やだるさが強くなることもあります。

また、閉経後は

女性ホルモンの分泌量が減少することで、

睡眠が浅く、短くなることがあり、

その影響で日中に

眠気が生じることあると言われています。

◎季節的要因

季節による睡眠の変化については

様々な研究が行われており、

冬は夏に比べて

睡眠時間が長くなることが

分かってきています。

光の刺激によって、

体内時計がリセットされたり、

朝スッキリと目覚めることができるのですが

日の出が遅くなる冬は

その刺激が入ってくる時間が遅くなり、

目覚めも遅くなると考えられています。

最も日の短い12月から1月に長くなりやすく

6月から7月の初夏に

最も短くなることが分かっている一方で、

春になると寝すぎてしまうという

調査結果もあるため、

まだ完全に

解明されているわけではありません。 

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