体が必要としている時間以上に
眠ることを寝すぎと言いますが、
その人の年齢や体質、
生活スタイルなどによって
適切な睡眠時間が異なるため、
明確な定義はありません。
体に負担がかかるので、
自分にとって
適切な睡眠時間を取ることが大切です。
また、休日だからといって
寝すぎてしまうと、
体内時計が狂って睡眠が浅くなったり、
寝つきが悪くなる可能性があるので
注意が必要です。
休日でも、平日の睡眠時間+2時間までを
目安としましょう。
日中は交感神経が優位になり、
睡眠時は体をリラックスさせる
副交感神経が優位になります。
バランスが保たれていますが、
ストレスを受けると
交感神経が優位になるため、
自律神経のバランスが崩れることで
睡眠の質が下がり、
寝すぎにつながる可能性があります。
十分な睡眠時間を確保できず、
睡眠負債(睡眠不足の状態)が
溜まってまってしまうと、
寝すぎを引き起こす可能性があります。
平日と休日の睡眠時間の差が
2時間以上ある方は要注意です。
体の疲れは回復しますが、
疲労が過度に蓄積していると、
寝てもだるさや疲れが解消されず、
寝すぎてしまいます。
疲労を蓄積しすぎないように
日々の生活を
コントロールすることが重要です。
生まれつき必要な睡眠時間が
長い人のことを指します。
ロングスリーパーは遺伝的な要素が強く
体質なので、
睡眠障害のひとつである
過眠症とは異なります。
十分な睡眠時間を確保できれば
日中の活動に支障がないのに対し、
過眠症は
夜間に十分な睡眠を取っていても
日中に強い眠気を感じるため、
集中しなければならない状況でも
耐えきれずに
居眠りをしてしまうこともあります。
月経前症候群(PMS)の
症状のひとつとして、
日中に眠気が強くなることがあります。
月経前に増加する
プロゲステロン(黄体ホルモン)によって
基礎体温が高くなり、
一日の体温リズムに
メリハリがなくなるためと考えられています。
体を休ませようとする
プロゲステロンの働きによって、
眠気やだるさが強くなることもあります。
また、閉経後は
女性ホルモンの分泌量が減少することで、
睡眠が浅く、短くなることがあり、
その影響で日中に
眠気が生じることあると言われています。
様々な研究が行われており、
冬は夏に比べて
睡眠時間が長くなることが
分かってきています。
光の刺激によって、
体内時計がリセットされたり、
朝スッキリと目覚めることができるのですが
日の出が遅くなる冬は
その刺激が入ってくる時間が遅くなり、
目覚めも遅くなると考えられています。
最も日の短い12月から1月に長くなりやすく
6月から7月の初夏に
最も短くなることが分かっている一方で、
春になると寝すぎてしまうという
調査結果もあるため、
まだ完全に
解明されているわけではありません。