脱毛施術の後、温泉に入ることは基本的にNGだと言われています。これは、脱毛後の肌はとてもデリケートな状態になっており、普段よりも肌トラブルを起こしやすくなっているためです。
脱毛後に温泉に入ってはいけない理由
赤みや痛みが生じやすい
温泉の温度は湯元により異なりますが、多少温度が低い場合でも、ゆっくり浸かることで体の芯から温まることができるよう、温度が調整されていることも多くあります。
体が温まることにより血管が広がり、新陳代謝が高まって、体内の不要物を汗として体外へ排泄したり、全身の筋肉を緩和させるほか、全身の血行も促進されます。
しかし、脱毛した後の肌は、熱ダメージを受けて非常にデリケートな状態になっています。そのため、温泉に浸かって血行が良くなることにより、皮膚表面に赤みや腫れ、痛みやかゆみなどが生じる恐れがあります。
脱毛後の肌は、いわゆる軽度の日焼けをしているような状態。日焼けをして肌が赤くなっていたりヒリヒリと痛い場合、お風呂に長く浸かることでその症状がひどくなることがありますよね。
これは炎症を起こしている部位を温めてしまうことで、血の巡りが良くなってしまうために起こるのです。
肌トラブルが起きやすい
温泉は、多くの方が利用する場でもあります。衛生管理はされていますが、残念ながらすべての雑菌を完全に排除することはできません。
温泉施設によっては、温泉成分を肌にとどめるため、「上がり湯」「陸湯」と呼ばれる浴槽が用意されていないところもあります。
しかし、脱毛施術後の肌は乾燥していて、肌本来の持っている免疫機能やバリア機能、雑菌に対する抵抗力が低下しています。
このような状況で雑菌が毛根内部に侵入すると、赤みや炎症、発疹、毛包炎などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
刺激や痛みを感じることも
温泉にはさまざまな効果・効能がありますが、どの温泉にも何らかの有効成分が溶け込んでいます。これは温泉のメリットでもありますが、脱毛直後のデリケートなお肌にはデメリットにもなり得ます。
健康な肌ならば問題がない泉質であっても、脱毛後の肌には大きなダメージを与える可能性があるのです。
特に刺激が強いとされる酸性泉や硫黄泉ほか、必要に応じて塩素消毒がされている温泉もあるので注意が必要です。
脱毛サロンで行われるムダ毛の処理には、「光脱毛器」というマシンが使用されていますが、これはメラニン色素に反応する特殊な光を肌に照射することにより、毛根に熱ダメージを与え弱らせ、毛量を減らしていくという仕組みのマシンです。
ほんの一瞬ではありますが、毛根が弱り毛が抜け落ちるほどの強い光を受けた後の肌は、極度の乾燥状態にあります。この状態の肌を放っておけば、当然さまざまな悪影響があらわれます。
反対に、脱毛期間中に、ムダ毛のお手入れとあわせてしっかりと「保湿ケア」を行っていれば、こうした肌トラブルが起こるのを未然に防ぐことができます。
脱毛サロンの中には、脱毛施術とあわせてオリジナルの保湿エステを受けられるようなところも増えてきていますので、もともと肌があまり強くない人や、脱毛後に温泉に行く予定のある人、肌が乾燥しやすい人、日焼けがひどくなりやすい人などは、ぜひ検討してみてくださいね。